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小林よしのり
2014.8.3 05:04

集団的自衛権は東南アジアの期待に応えるのか?


産経新聞や自称保守(恐米左翼)の連中は「集団的自衛権」の

メリットのみをプロパガンダする。

リスクの方には目を向けない。

 

朝日新聞やリベラル左翼の連中は「集団的自衛権」のリスク

のみをプロパガンダする。

わしはそのリスクの指摘は正しいと思うが、確かに中国の

軍事覇権主義を封じてほしいという東南アジアの期待はある。

それほどまでに中国が怖れられ、嫌われているのだ!

 

だが、本当に日本の集団的自衛権の行使は、東南アジアの

期待に応えられるほどの強力なものなのか?

そこまでの強力な軍事力の誇示を抑止力にするのなら、

やはり憲法改正しかないだろう。

 

わしは自主防衛が理想だから、個別的自衛権が基本だと

思っている。

むやみに他国のために戦うと期待させる安倍首相のほら話は

危険だと思う。

 

安倍政権の説明を聞いていると、国内と国外の差が大きすぎる。

国外で大風呂敷を広げておいて、国内で国民に今までと大して

違わないと説明する態度は一体全体、どういう了見だ?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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